HIV/AIDS関連情報
2006年10月28日(土) インド、エイズ孤児が施設を強制退去に
10月20日のロイター通信によりますと、インドグジャラート州で、HIV陽性のエイズ孤児二人が施設を強制的に退去させられるという事件が起こっています。
施設のスタッフは、「二人の孤児は他人にHIVを感染させる可能性がある」、とコメントしているようです。
6歳と9歳のその二人のエイズ孤児は四年間その施設に居住していましたが、強制退去させられたために現在は親戚と暮らしているそうです。二人の両親はどのような状態であるのかは明らかにされていません。
インドのNGOの"network for people living with HIV"は、この施設の措置に対し、法的に戦うことを表明しています。
インドでは、HIV感染が分かると家族から縁を切られることが少なくありません。両親がHIV陽性の子供たちは、それだけで学校から強制退学させられることもあります。アパートの管理人が、HIV陽性の者に部屋を貸さないといったことも問題となっています。
このウェブサイトでも何度もお伝えしていますように、インドはいまや世界最大のHIV陽性者(570万人)を抱える国ですが、これだけのHIV陽性者がいてもこのような許しがたい差別があるのが現状です。差別やスティグマがなくなるまでにいったいどれだけの人が苦しむことになるのでしょうか・・・。
(谷口 恭)
施設のスタッフは、「二人の孤児は他人にHIVを感染させる可能性がある」、とコメントしているようです。
6歳と9歳のその二人のエイズ孤児は四年間その施設に居住していましたが、強制退去させられたために現在は親戚と暮らしているそうです。二人の両親はどのような状態であるのかは明らかにされていません。
インドのNGOの"network for people living with HIV"は、この施設の措置に対し、法的に戦うことを表明しています。
インドでは、HIV感染が分かると家族から縁を切られることが少なくありません。両親がHIV陽性の子供たちは、それだけで学校から強制退学させられることもあります。アパートの管理人が、HIV陽性の者に部屋を貸さないといったことも問題となっています。
このウェブサイトでも何度もお伝えしていますように、インドはいまや世界最大のHIV陽性者(570万人)を抱える国ですが、これだけのHIV陽性者がいてもこのような許しがたい差別があるのが現状です。差別やスティグマがなくなるまでにいったいどれだけの人が苦しむことになるのでしょうか・・・。
(谷口 恭)