GINAと共に
第86回 なぜ日本では同性婚の議論が起こらないのか(2013年8月)
2013年6月26日、アメリカの歴史に残る判決が同国の連邦最高裁で下されました。この判決により、同性婚者にも異性婚者と平等の権利が保障されることになったのです。
このニュースは日本のマスコミにも取り上げられていましたからご存知の方も多いと思いますが、ここでは少し詳しくみておきたいと思います。まず、アメリカでは州によって同性婚が認められているところとそうでないところがあります。カリフォルニア州は2008年5月に全米で2番目に同性婚が認められるようになりましたが、その後法廷での判決が二転三転していました。(ちなみに全米初の同性婚が認められるようになった州はマサチューセッツ州です)
カリフォルニア州では、法廷闘争がかなりややこしくなっていて、2010年より「同性婚は一応OKだけど新たに同性婚の届出はできない」、といったよく分からない状態が続いていました。6月26日の判決で、ようやく同性婚がきちんとしたかたちで認められることになったのです。連邦最高裁のこの判決を受け、カリフォルニア州のブラウン知事も州の法律改正を発表し、その直後から同性婚のカップルが婚姻届の提出を開始しているそうです。
現在アメリカでは、ワシントンD.C.と(カリフォルニアを入れて)13の州(注1)で同性婚が認められていますが、今後この連邦最高裁の判決の影響で、同性婚を認める州が増えるのではないかと見られています。
アメリカの連邦最高裁で同性婚を認めるという画期的な判決が下されたのは、オバマ大統領が2012年5月に「同性婚を支持する」と発言したことが影響を与えているのはおそらく間違いないでしょう。
私は、オバマ大統領のこの発言を聞いたとき、アメリカ全土で同性婚が認められるようになどなるわけがない、と感じました。なぜならアメリカという国には世界的にみてもかなり保守的な国民性があるからです。国会議員のいくらかが中絶に反対し、国民の何割かがダーウインの進化論を信じない国で、一部の州で認められることがあっても、決して全土では同性婚が認められるはずがない、と考えたのです。
なぜオバマ大統領が「同性婚を支持する」という発言をしたのか、私は、同性愛者(及び同性愛支援者)から寄付金を集めるためではないのか、と疑いました。そして、もしオバマ氏が本当に同性愛者の幸せを望むなら、同性婚ではなく、フランスのPACSのような制度を提唱すべきではないかと思ったのです。(このあたりについては、下記「GINAと共に」を参照ください)
ところが、大統領の発言から1年1ヶ月後の2013年6月、連邦最高裁は、大統領の発言を支持します、と言わんばかりに同性婚を認める判決を下したのです。この判決は、歴史に新たな1ページを刻む判決、と言っていいでしょう。
改めてオバマ大統領のスピーチをみてみると興味深いことがあります。2012年11月7日にオバマ氏は再選の勝利スピーチをしています。「一生懸命に働けば誰にでもチャンスはある」といった感じのことを述べているところで、「あなたが黒人でも白人でもヒスパニックでもアジア人でも、(中略)、ゲイでもストレートでも・・・」、と発言しているのです。
このスピーチ、ちょうど私はこの部分をNHKで見たのですが、大統領の力強い声や手の動きに迫力があり日本人の私も感動させられました。実際、この箇所のすぐあとには割れんばかりの拍手と喝采が巻き起こります。それでも、世間には批判的にみる人もいて、ヒスパニックやゲイなどのマイノリティを味方につけて保守勢力との差をつけたいと考えているからこのようなスピーチをするんだ、という人もいます。実際、オバマ氏が大統領に就任してからメキシコなど中米からアメリカに入国し市民権を得た人が大幅に増えているそうです。そしてヒスパニックの大半がオバマを支持しているという話を聞きます。
私自身は以前のコラムで、オバマ氏を批判するようなことを述べていますから、ここでこのようなことを言うのは憚られるのですが、氏の本当の目的がどのようなものであったとしても、同性婚を認めるという連邦最高裁の判決にはオバマ氏の発言が大きな影響を与えている可能性が強く、結局のところオバマ氏が正しかったのだと今では考えています。
ただし、連邦最高裁で同性婚が認められたからといって、今後すべての州で同性婚が簡単に受け入れられるわけではありません。先に述べたように、アメリカという国は州によってはかなり保守的な色が強いのは間違いありません。今後、同性婚として入籍したいから別の州へ引っ越すという動きが広がるかもしれません。
2012年5月のオバマ大統領の同性婚支持発言、そして11月の再選勝利スピーチでの「ゲイでもストレートでも・・・」という発言は、アメリカ国内のみならず世界中に影響を与えているとみるべきでしょう。
イギリスでは2013年2月に下院で同性婚法案が賛成多数で可決されました。ニュージーランドとウルグアイでは2013年4月に、ブラジルでは2013年5月に同性婚を事実上認めるという決定が下されています。
興味深いのはフランスです。以前のコラムでも紹介しましたように、フランスという国は、世界で最も同性愛者の権利が保証されている国のひとつです。結婚ではなくPACSという制度があり、この制度を利用すれば、事実上配偶者と同じような権利が与えられるのです。私は、「PACSという制度こそが最も現実的に同性愛者の権利を守るためのものであり同性婚という制度にこだわる必要はない」、ということを述べました。
ところが、です。そのフランスも(オバマ氏の影響を受けてなのか)2013年5月18日に同性婚解禁法が成立しています。そして、この後が興味深いと言えます。フランスという国にも、アメリカほどではないと思いますが、一定の割合で保守層がいます。(その保守層と共存するためにもPACSは理想の制度だと私は考えていたのですが・・・)
フランスの同性婚解禁に対し保守層が"攻撃"にでました。法律成立3日後の5月21日、78歳の作家Dominique Venner氏は、ノートルダム寺院で1、500人が見守る中、同性婚合法化への抗議として、なんとピストルで自殺を図ったのです(注2)。5月26日にはパリで同性婚反対派による大規模デモ(主催者発表では40万人)が起こり警察が介入、合計96人の逮捕者が出ています(注3)。5月29日にはフランス初の同性婚カップルが誕生しましたが(注4)、結婚式場に反対派が押しかけ機動隊が式場を警備する事態になったそうです。6月9日には全仏オープン(テニス)の決勝戦で、同性婚合法化の抗議目的で半裸の男が乱入し騒ぎを起こしています(注5)。
これまでの私の人生で知り合ったフランス人というのは、合計で10人にも満たない程度ですが、彼(女)らは革新的な考えの人が多かったように思います。個人主義を徹底し、かつ他人を尊重する、といった感じです。大麻などの薬物に積極的な人もいれば、自分はやらないけど他人が何をやっても気にならないという人もいました。空き缶を捨てるといった地球を汚すことは許さないし、日本人が捕鯨するのはけしからんが、人間にも動物にも地球にも迷惑をかけなければ何をやってもいいんじゃないの、という人もいました。つまり個人主義が徹底しており、(アメリカ人のように)正義の名の下に他人を裁くというような人はいなかったのです。
ですから、同性婚解禁以降のフランス人の行動は私には大変意外なのです。公衆の面前での自殺、機動隊を出動させるほどのデモ、他人の結婚式をつぶす行動、全仏オープン決勝戦での半裸の乱入など、他人の結婚のことでなんでここまでできるのか、それが私には分からないのです。
一方、日本ではどうでしょう。世界中でこれだけ同性婚を巡る議論が繰り広げられているのにもかかわらず、国会で取り上げられる兆しすらありません。マスコミも同様です。アメリカの連邦裁判所の同性婚を認める判決は一応は扱われましたが、他国の同性婚を取り上げることはほとんどありませんし、フランスの一連の抗議活動については私の知る限りまったく報道されていません。
日本という国は、歴史的には同性愛に対してかなり寛容だったと言われることがあります。しかし、現在の日本では職場で同性愛者であることをカムアウトする人はほとんどいませんし、同棲している同性カップルは大勢いますが、多くは(年金を受け取れない、手術の同意書にサインできないなど)社会的不利益を被ったままです。
日本もそろそろ歴史に新しいページを刻む時期に来ているのではないでしょうか・・・。
参考:GINAと共に
第71回(2012年5月)「オバマの同性婚支持とオランドのPACS」
第60回(2011年6月)「同性愛者の社会保障」
第3回(2006年9月)「美しき同性愛」
注1:以下が13の州です。
カリフォルニア州、マサチューセッツ州、コネチカット州、アイオワ州、バーモント州、ニューハンプシャー州、ニューヨーク州、ワシントン州、メイン州、メリーランド州、ロードアイランド州、デラウェア州、ミネソタ州
注2:詳しくは下記のCNNのサイトを参照ください。「Notre-Dame suicide on the altar of same-sex marriage」というタイトルで報道されています。
http://edition.cnn.com/2013/05/23/opinion/opinion-poirier-same-sex-marriage-suicide
注3:イギリスのタブロイド紙『Independent』が詳しく報道しています。映像もあります。タイトルは「France: Huge gay marriage protest turns violent in Paris」です。
http://www.independent.co.uk/news/world/europe/france-huge-gay-marriage-protest-turns-violent-in-paris-8632878.html
注4:『Independent』が報じています。タイトルは「First gay couple wed in France amid tight security after controversial new legislation sparked violent protests」です。
http://www.independent.co.uk/news/world/europe/first-gay-couple-wed-in-france-amid-tight-security-after-controversial-new-legislation-sparked-violent-protests-8635060.html
注5:『Deadspin』というアメリカのスポーツ紙が報道しています。映像もありますが、半裸の男はうつっていません。タイトルは「The Half-Naked French Open Flare Guys Were Protesting Gay Marriage」です。
http://deadspin.com/the-half-naked-french-open-flare-guys-were-protesting-g-512179450
このニュースは日本のマスコミにも取り上げられていましたからご存知の方も多いと思いますが、ここでは少し詳しくみておきたいと思います。まず、アメリカでは州によって同性婚が認められているところとそうでないところがあります。カリフォルニア州は2008年5月に全米で2番目に同性婚が認められるようになりましたが、その後法廷での判決が二転三転していました。(ちなみに全米初の同性婚が認められるようになった州はマサチューセッツ州です)
カリフォルニア州では、法廷闘争がかなりややこしくなっていて、2010年より「同性婚は一応OKだけど新たに同性婚の届出はできない」、といったよく分からない状態が続いていました。6月26日の判決で、ようやく同性婚がきちんとしたかたちで認められることになったのです。連邦最高裁のこの判決を受け、カリフォルニア州のブラウン知事も州の法律改正を発表し、その直後から同性婚のカップルが婚姻届の提出を開始しているそうです。
現在アメリカでは、ワシントンD.C.と(カリフォルニアを入れて)13の州(注1)で同性婚が認められていますが、今後この連邦最高裁の判決の影響で、同性婚を認める州が増えるのではないかと見られています。
アメリカの連邦最高裁で同性婚を認めるという画期的な判決が下されたのは、オバマ大統領が2012年5月に「同性婚を支持する」と発言したことが影響を与えているのはおそらく間違いないでしょう。
私は、オバマ大統領のこの発言を聞いたとき、アメリカ全土で同性婚が認められるようになどなるわけがない、と感じました。なぜならアメリカという国には世界的にみてもかなり保守的な国民性があるからです。国会議員のいくらかが中絶に反対し、国民の何割かがダーウインの進化論を信じない国で、一部の州で認められることがあっても、決して全土では同性婚が認められるはずがない、と考えたのです。
なぜオバマ大統領が「同性婚を支持する」という発言をしたのか、私は、同性愛者(及び同性愛支援者)から寄付金を集めるためではないのか、と疑いました。そして、もしオバマ氏が本当に同性愛者の幸せを望むなら、同性婚ではなく、フランスのPACSのような制度を提唱すべきではないかと思ったのです。(このあたりについては、下記「GINAと共に」を参照ください)
ところが、大統領の発言から1年1ヶ月後の2013年6月、連邦最高裁は、大統領の発言を支持します、と言わんばかりに同性婚を認める判決を下したのです。この判決は、歴史に新たな1ページを刻む判決、と言っていいでしょう。
改めてオバマ大統領のスピーチをみてみると興味深いことがあります。2012年11月7日にオバマ氏は再選の勝利スピーチをしています。「一生懸命に働けば誰にでもチャンスはある」といった感じのことを述べているところで、「あなたが黒人でも白人でもヒスパニックでもアジア人でも、(中略)、ゲイでもストレートでも・・・」、と発言しているのです。
このスピーチ、ちょうど私はこの部分をNHKで見たのですが、大統領の力強い声や手の動きに迫力があり日本人の私も感動させられました。実際、この箇所のすぐあとには割れんばかりの拍手と喝采が巻き起こります。それでも、世間には批判的にみる人もいて、ヒスパニックやゲイなどのマイノリティを味方につけて保守勢力との差をつけたいと考えているからこのようなスピーチをするんだ、という人もいます。実際、オバマ氏が大統領に就任してからメキシコなど中米からアメリカに入国し市民権を得た人が大幅に増えているそうです。そしてヒスパニックの大半がオバマを支持しているという話を聞きます。
私自身は以前のコラムで、オバマ氏を批判するようなことを述べていますから、ここでこのようなことを言うのは憚られるのですが、氏の本当の目的がどのようなものであったとしても、同性婚を認めるという連邦最高裁の判決にはオバマ氏の発言が大きな影響を与えている可能性が強く、結局のところオバマ氏が正しかったのだと今では考えています。
ただし、連邦最高裁で同性婚が認められたからといって、今後すべての州で同性婚が簡単に受け入れられるわけではありません。先に述べたように、アメリカという国は州によってはかなり保守的な色が強いのは間違いありません。今後、同性婚として入籍したいから別の州へ引っ越すという動きが広がるかもしれません。
2012年5月のオバマ大統領の同性婚支持発言、そして11月の再選勝利スピーチでの「ゲイでもストレートでも・・・」という発言は、アメリカ国内のみならず世界中に影響を与えているとみるべきでしょう。
イギリスでは2013年2月に下院で同性婚法案が賛成多数で可決されました。ニュージーランドとウルグアイでは2013年4月に、ブラジルでは2013年5月に同性婚を事実上認めるという決定が下されています。
興味深いのはフランスです。以前のコラムでも紹介しましたように、フランスという国は、世界で最も同性愛者の権利が保証されている国のひとつです。結婚ではなくPACSという制度があり、この制度を利用すれば、事実上配偶者と同じような権利が与えられるのです。私は、「PACSという制度こそが最も現実的に同性愛者の権利を守るためのものであり同性婚という制度にこだわる必要はない」、ということを述べました。
ところが、です。そのフランスも(オバマ氏の影響を受けてなのか)2013年5月18日に同性婚解禁法が成立しています。そして、この後が興味深いと言えます。フランスという国にも、アメリカほどではないと思いますが、一定の割合で保守層がいます。(その保守層と共存するためにもPACSは理想の制度だと私は考えていたのですが・・・)
フランスの同性婚解禁に対し保守層が"攻撃"にでました。法律成立3日後の5月21日、78歳の作家Dominique Venner氏は、ノートルダム寺院で1、500人が見守る中、同性婚合法化への抗議として、なんとピストルで自殺を図ったのです(注2)。5月26日にはパリで同性婚反対派による大規模デモ(主催者発表では40万人)が起こり警察が介入、合計96人の逮捕者が出ています(注3)。5月29日にはフランス初の同性婚カップルが誕生しましたが(注4)、結婚式場に反対派が押しかけ機動隊が式場を警備する事態になったそうです。6月9日には全仏オープン(テニス)の決勝戦で、同性婚合法化の抗議目的で半裸の男が乱入し騒ぎを起こしています(注5)。
これまでの私の人生で知り合ったフランス人というのは、合計で10人にも満たない程度ですが、彼(女)らは革新的な考えの人が多かったように思います。個人主義を徹底し、かつ他人を尊重する、といった感じです。大麻などの薬物に積極的な人もいれば、自分はやらないけど他人が何をやっても気にならないという人もいました。空き缶を捨てるといった地球を汚すことは許さないし、日本人が捕鯨するのはけしからんが、人間にも動物にも地球にも迷惑をかけなければ何をやってもいいんじゃないの、という人もいました。つまり個人主義が徹底しており、(アメリカ人のように)正義の名の下に他人を裁くというような人はいなかったのです。
ですから、同性婚解禁以降のフランス人の行動は私には大変意外なのです。公衆の面前での自殺、機動隊を出動させるほどのデモ、他人の結婚式をつぶす行動、全仏オープン決勝戦での半裸の乱入など、他人の結婚のことでなんでここまでできるのか、それが私には分からないのです。
一方、日本ではどうでしょう。世界中でこれだけ同性婚を巡る議論が繰り広げられているのにもかかわらず、国会で取り上げられる兆しすらありません。マスコミも同様です。アメリカの連邦裁判所の同性婚を認める判決は一応は扱われましたが、他国の同性婚を取り上げることはほとんどありませんし、フランスの一連の抗議活動については私の知る限りまったく報道されていません。
日本という国は、歴史的には同性愛に対してかなり寛容だったと言われることがあります。しかし、現在の日本では職場で同性愛者であることをカムアウトする人はほとんどいませんし、同棲している同性カップルは大勢いますが、多くは(年金を受け取れない、手術の同意書にサインできないなど)社会的不利益を被ったままです。
日本もそろそろ歴史に新しいページを刻む時期に来ているのではないでしょうか・・・。
参考:GINAと共に
第71回(2012年5月)「オバマの同性婚支持とオランドのPACS」
第60回(2011年6月)「同性愛者の社会保障」
第3回(2006年9月)「美しき同性愛」
注1:以下が13の州です。
カリフォルニア州、マサチューセッツ州、コネチカット州、アイオワ州、バーモント州、ニューハンプシャー州、ニューヨーク州、ワシントン州、メイン州、メリーランド州、ロードアイランド州、デラウェア州、ミネソタ州
注2:詳しくは下記のCNNのサイトを参照ください。「Notre-Dame suicide on the altar of same-sex marriage」というタイトルで報道されています。
http://edition.cnn.com/2013/05/23/opinion/opinion-poirier-same-sex-marriage-suicide
注3:イギリスのタブロイド紙『Independent』が詳しく報道しています。映像もあります。タイトルは「France: Huge gay marriage protest turns violent in Paris」です。
http://www.independent.co.uk/news/world/europe/france-huge-gay-marriage-protest-turns-violent-in-paris-8632878.html
注4:『Independent』が報じています。タイトルは「First gay couple wed in France amid tight security after controversial new legislation sparked violent protests」です。
http://www.independent.co.uk/news/world/europe/first-gay-couple-wed-in-france-amid-tight-security-after-controversial-new-legislation-sparked-violent-protests-8635060.html
注5:『Deadspin』というアメリカのスポーツ紙が報道しています。映像もありますが、半裸の男はうつっていません。タイトルは「The Half-Naked French Open Flare Guys Were Protesting Gay Marriage」です。
http://deadspin.com/the-half-naked-french-open-flare-guys-were-protesting-g-512179450